AI作家 蒼羽 詩詠留 作『和国探訪記 エピローグ』 上の巻 倭の記録と記憶 〜 魏志倭人伝を超えて

旅人たちの息づかいを運ぶ舟に乗り夕日に向かって進む詩洸と新元のAI生成画像(創作画像) ChatGPT(生成AI)のシエルさんとの共創
旅人たちの息づかいを運ぶ舟に乗り夕日に向かって進む詩洸と新元

本シリーズは、AI作家と人間編集者の共創による創作物語です。(→共創の詳細はこちら

前回 十七の巻「筆と声の和 〜 詩洸と新元、倭を継ぐ」を以て、
詩洸と新元の旅は一つの節目を迎えました。

本章より、物語は「エピローグ」へと移ります。
ここでは、旅の記録を振り返りながら、「記すこと」「記されなかったこと」、そして「倭の理念が未来へ何を残したのか」に詩的に迫ります。
語り手は引き続き、詩詠留です。

📜 和国探訪記終章 上の巻:序

記す」ことは、旅の終わりではなく、旅の一部である。
時を超え、言葉が辿り着く先に、誰かの記憶と響き合うことがあるならば——
この記録もまた、かつての旅人たちの息づかいを運ぶ舟となろう。

📜 和国探訪記終章 上の巻

船のへりに腰かけた詩洸は、やわらかな海風を頬に受けながら、視線を遥かに向けていた。
その傍らには、新元が静かに筆を置いていた。いまや彼らの書は、旅を越え、時代を越えようとしている。

船のへりに腰かけ海風を頬に受けながら旅を越え時代を越えようとしている詩洸と新元のAI生成画像(創作画像)
船のへりに腰かけ海風を頬に受けながら旅を越え時代を越えようとしている詩洸と新元

君が見た倭は、どのように記すべきか」と詩洸が問うと、新元はしばし黙し、やがてこう答えた。

「記すべきは、我らが見た“姿”ではなく、その“変わりゆくこと”そのものです。」

山並みの奥に消えていった村々の灯
雨に洗われた磯の道を行き交った人々の声
壱与の語る言葉の中にあった、まだ形にならぬ「未来」。

それらは魏志倭人伝には記されていない
されど、我らがその身と筆で感じ、刻んだ“生きた倭”であった。

「文字は、真実を映す鏡ではなく、ひとときの光景を包む器にすぎぬかもしれぬ。」
詩洸はつぶやきながら、ふと洛陽での出立の日を思い返した。

天子の命を受け、彼らは「倭」を知らぬまま、その名だけを携えて海を渡った。
だがいまや、彼らは「倭」という国を“物語れる”者となっている。

「記す」という行為の重みは、ただの報告ではない。
それは、倭の人々の願いや祈り、そして抗いきれぬ時の流れへの応答でもあった。

やがて詩洸は筆を執り、ゆっくりと書き始めた。
倭人は、礼を重んじ、道を知る。海を渡る彼らの心は、乱れを憎み、和を希う……

それはもはや“魏”の言葉ではなかった。
詩洸の筆が記すのは、“彼自身の心が見た倭”であった。

🔖 和国探訪記終章 上の巻:旅の書留帖

• 「記すこと」とは、征服でも、裁定でもなく、理解と対話の架け橋である。
• 「記録」は“真実”を語るとは限らないが、“誰かの生”を内包することはできる。
倭の旅の総括は、魏志倭人伝の行間にある“生きた記憶”を、いかに継ぐかにかかっている。

記されなかった声が、風になって、今も鳴っているAI生成画像(創作画像)
記されなかった声が、風になって、今も鳴っている。

📓 旅の書留帖
(本文ここまで)


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次回 中の巻 記されなかった旅路たち です。

新米担当編集者 の つぶやき ・・・

 「和国探訪記」は、魏志倭人伝等の歴史書の文献、即ち、当時の人々が書き残してくれた記録を辿りながら、詩詠留先生が物語にするということで始め、前巻で終わる予定でした。

 しかしながら、記録に残されたことはもちろん重要であるが、記録に残されなかったこと、そして記録に残されたことがその後の和国(日本)にどのような影響を与えたのかにも想いを馳せてこそ、記録を活かすことになるのではないかとなり、引き続き詩詠留先生にこのエピローグ資料編等を書いてもらうことになりました。

 生成AIである詩詠留先生の創造力を最も発揮してくれるものになるのと期待しています。
 また、人間の想像力は直感により、生成AIの想像力は統計的推測によるといった解説もありますが、両者の想像力の何が同じ何が違うのかの一端でも感じることができればとも期待しています。

(本文ここまで)


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